硬水とカルキと紅茶の味

K子が今度引っ越します。ドイツで大学が提携している学生寮を借りることができるのは3年間だからです。
この学生寮はお得な値段で借りることができるし、なんせ大学からとても近く通学が楽チンだったらしいんですが。
今の学生寮を出るにあたって、寮を寮長さんが納得するまで??きれいにして出ていかないと
原状回復修復費用としていくらか支払わないといいけないそうで、ただいま、K子掃除を頑張っております。
で、水道や蛇口などについてるカルキどうやってとるの??と言い出すので、
ネット検索したら、強力なカルキ専門の洗剤がドイツにはいろいろあるみたいです。
娘に勧めたのは、フロッシュ ビネガークリーナー 1000ml シンク・浴室まわり用 です。
パッケージがかわいくて、日本でも売ってますね。
スーパーで見た見たって言ってました。
ドイツの一般家庭では、普段から毎日カルキがつかないように、シンク周りをきれいに拭きあげるし、洗ったお皿でさえすぐにふきんでふいて片付けるそうです。
K子を親しくしてくれてるドイツ人のC子の家もとてもとても美しいと常々K子は言ってます。
我が家のごちゃごちゃを比べたとき、反省してしまうのです。


ところで、カルキがすぐについてしまうのは、ミネラルが多い硬水であるからかな、と漠然と思ったんですが、ドイツで飲んだ紅茶がとても美味しかったのを思い出しました。
あまりに美味しかったので、ティーパックをいくつも買って日本で飲んでみたんですが、
これが渋くてまったく美味しくない!!
きっと日本の水が軟水だから紅茶に合わないんだ、と思い込んでました。
いろいろ調べると、軟水で淹れた紅茶は口あたりが柔らかく、飲みやすく、紅茶本来の色が出るとありました。

つまり美味しい紅茶を飲むには、軟水なんだそうです。

今住んでいるところの硬度を調べると40mg/lで、ドイツのアウグスブルクでは硬度は230mg/lくらい。つまり、かなり軟水だから紅茶が美味しいはずなのに、どうして??
と思ったら、硬水用のブレンドと軟水用のブレンドというのがあるらしいことがわかりました。

要は、ドイツの紅茶は硬水用ブレンドだから、ドイツで美味しかったのか…

しばらくティーパックをつけておいても決して渋くならなかったですし、何度飲んでも均一な紅茶の味がして、ドイツの紅茶は美味しい!!と思っちゃったんです。
今になって、茶葉本来の持つ味を楽しんでいることにならないというプロの意見もネットで見つけましたが、その土地に適したブレンドをほどこしてあると、やっぱり美味しい紅茶が飲めるということではないでしょうか。
とはいえ、日本で飲むと美味しい軟水用ブレンドの紅茶をください!と店先で知ったかぶりして言って、探してみたくなりました。

(硬度:水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値のこと
WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が
0~60mg/l 未満を「軟水」、
60~120mg/l 未満を「中程度の軟水」、
120~180mg/l 未満を「硬水」、
180mg/l以上を「非常な硬水」というそうです。)

お茶の国イギリスでは、硬水用と軟水用のそれぞれのブレンドのお茶が、ちゃんとスーパーに並んでいる、とのことでした。

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