ドイツに荷物を送るのは、なかなか面倒なことで、何度も失敗を繰り返し
最近は安定してきたと思ったのですが、
コロナ禍をへて、アジア各国から個人輸入を装った商業目的の郵送が増えてきたらしく、
ごく最近ドイツへ入る荷物の検査が厳しくなったそうなので、気を引き締めていかないといけません
ともあれ、今回、半年ぶりに送ってみたので、その様子を報告しますね
パウチの請求などの準備
当初は、手書きで作ったりしたものですが、最近は、WEBで送付状(ラベル)を作成できる、
ゆうちょの「国際郵便マイページサービス」がすごく便利です
PCからでも、スマホからでも、作成できるし、PC版からなら履歴をつかって新しい送付状(ラベル)を作れるので、次回から各段に楽ちんになります
アメリカ行きの国際荷物は、通関電子データ送信義務化により、2021年1月から手書きが原則だめになったようです
2021年10月からは、EUからの加盟国による通関電子データの要求が強化される、ともあります
近いうちに「国際郵便マイページサービス」を利用することが必須になりそうですね。
今のところは、このサービスを利用すると、
入力した情報が通関電子データとして名宛国へ送信されるので、
遅延や返送のリスクが抑えられると日本郵便のホームページに書いて、おすすめする程度なのですが
2021.12.8追記
先日、印刷物として送ったカレンダーが、フランクフルトの空港郵便局まで行ったのに、日本まで差し戻されてしまいました!! 日本の郵便局では、印刷物で大丈夫ですよ、ってことだったし、以前にはそれで届いたこともあったのに。
帰ってきたシールを見てわかったことですが、
「印刷物」として送るんではなくて
「小形包装物」として「税関告知書(CN22)のついてる複写になってるバーコードのある伝票
を使って送ればよかったみたいです
そういうことなら、ちょっと前から使ってた「POSTAL PARCEL」 という手書き伝票でもよかったのかな、と思ったんですが。
返送理由は、ドイツで貼られたシールには、「CN22が貼られていない」とドイツ語で書いてある感じだし、
日本語で書いてるシールには「通関電子データ未送信」と書いてあります
これからは、「POSTAL PARCEL」の伝票を使っても、通関電子データ送信ができてるとは思われないので、EU宛ても、アメリカ宛てと同様、WEBツールである「国際郵便マイページサービス」で送るのがベストですね!!
もう一回送りなおします!! 皆様もお気をつけて
「国際郵便マイページサービス」の会員アカウントですが、6ヶ月間ログインしていないと自動で削除されてしまうので、要注意です
上の表でみるとおわかりのとおり、送る品物が少ない時は、スマホ版、
4個以上の多い数を送るときは、パウチを取り寄せて、PC版という選択になりますね
パウチの取り寄せ方など、国際郵便のオンラインシッピングツールの使い方は、こちらです
PC版で使用する国際郵便用の、専用パウチです
(郵送もしてくれるし、郵便局でももらえる)
私はこれを使ってます
内容品を登録して、送付状(ラベル)を作る
国際郵便マイページサービスにログインして、まずは、「送り状を作成する」をクリックして、次へ進んでください
「依頼主」、次は、「お届け先」と入力しますが、最も面倒な「内容品の入力」へと進みます
するとまず選択しないといけないのが、発送種別です
発送種別を選ぶ
今回は、国際小包の航空便を選びました 国際小包は、すべて追跡ありです
コロナのせいなのか、今はSAL便がなく、荷物の箱も大きかったので、これ一択でした
そのほかにもEMS便という最速、最優先の便もありますが、それにすると4千円も費用が加算される!
ということで、、、
国際小包は、「保険付」とか「書留付」のオプションをつけなくても、自動的に、国際郵便の損害賠償制度が適用になります
(例えば、重量5キログラムまでのものなら、実損11,160円までなど)
それを知らずにわざわざ、送った商品の総額を超えた金額(具体的には2万円だったんですが)の「保険」のオプションを、プラス290円でつけてしまって、
今回、空港から荷物が差し戻しになってしまったんです 皆様はお気をつけくださいね
それでも日本の郵便局さんは親切です
いったん空港までいった荷物を近所の大きい郵便局まで戻してくれて、料金も後日払い戻してくれました
ちなみに、届く日数によって、国際郵便は次のように分けられます
- EMS便:最速、最優先の航空便で追跡あり(中3日必要)
ただし、現地では、委託業者が配達するとのネット情報もあり
万一返送や転送になったとき、EMSでは返送料金がかかりません!!
これ最大のメリットですね
損害補償額も無料で20,000円まであり さらに上乗せもできます - 航空便:通常速度(中6日必要)一番無難な方法?
国際小包
重さに応じて補償がありさらに保険をつけるのも可、追跡もあり
国際eパケット
6,000円までの補償(追加不可)と追跡あり - SAL便:空き便次第の便(中1週間必要)、コロナ禍で止まってる
国際小包
重さに応じて補償がありさらに保険をつけるのも可、追跡もあり
国際eパケットライト
補償はないが、追跡があり
小形包装物(書留付)
補償は6,000円まで(さらに保険をつけるのも可)で、追跡あり - 船便:最安値の便で、(中2〜3ヵ月必要)時間がかかるのであまり利用しない方法
もし、重さが2kg以下、箱の大きさも、長さ、幅、厚さの合計が90cm以下(下記に具体的なサイズを書いてます)なら
下記の国際eパケットなどで送ることもできます!この送り方が最安かと思われます
国際eパケットとそれ以外の国際eパケットライト、小形包装物の違いは、補償(実損6000円までが限度)があるかないか、なんですが、
小形包装物に、書留(プラス410円)オプションをつけて、補償と追跡(一部の国)を追加することもできます
SAL便が復活したら、2kgのものを送るときは、SAL便の小形包装物の書留付が、最強なのではないかな、と思います
航空便と大きく変わらない日数で届くうえに、割安で追跡も補償も可能だからです
2kg以下となると、重さによって、お得な送り方が代わりますので、
国際郵便の料金を調べる、でよく比較してくださいね
軽いものだったら、小形包装物に書留をつけるより、国際eパケットの方がお得だったりしますから!
国際eパケット等で送るときの、最大と最小のサイズは共通で、下記のとおりになってます
内容物の登録するときは、基本、MY USED を最初に
一番時間と手間がかかるのが内容品の登録です
ポイントは
- 英語で入力すること(もちろんドイツ語、フランス語でもOK)
- 手書きだったら「personal use 」と書くのがいいみたいなのですが、入力する欄がないので、
私的な内容品だとわからせるために、
my used book, my used clothes などと、使用ずみのものだと表記する - 金額の合計が、45ユーロ (1€=¥125と仮定して5,625円)を超えないようにする
- 内容品種別は、「贈物」を選ぶ
それ以外にも、書類、商品見本、販売品、返送品、その他 と選択肢はありますが、「贈物」にしないと、商業目的とみなされるかもしれないので、「贈物」を選んでください
45ユーロ を超えたり、「my used」を入れ忘れて万が一「商業目的」とみなされると、17.5%の関税が課せられることがあるので要注意!!
実際の経験なんですが、古着を送っただけなのに、45ユーロ を超えた総額を記載したため、
DHLでの受取の際に、45ユーロ (日本円で5,600円程度)の関税を取られたことがあります
払わないと日本へ荷物を差し戻す、と言われて、泣く泣く税金を支払って受け取ったそうです
45ユーロ の根拠や、送っていい品物かどうかを確認するときは、
ドイツ大使館のサイトをやドイツの国際郵便条件表、国際郵便らくらくナビなどをみて、参考にしてくださいね 国際郵便らくらくナビなんかは、イラスト入りでとてもわかりやすいですよ
それでもわかりづらいときは、郵便局の窓口でもチェックしてくれるし、フリーダイヤルの電話でも相談できるみたいなので、不安なときは事前に相談されてもいいかと思います
化粧品と人形を送るときは、追記が必要
ドイツの国際郵便条件表を見ると、メチルアルコールがだめ、とありますので、
化粧品って送ってもいいのかな?と不安になりますよね
アルコールが24%以下かどうか調べて、
大丈夫ならused Face lotion( Not restricted as per special provision A58) と追記して送ることができます
「特別規定A58:アルコール度数が24%以下の水溶液なので、輸送禁止物品に含まれないものとする」という意味合いだそうですが、
ただし、これが、これからも無敵の追記になるかはわかりません、ごめんなさい
今回は、化粧品名のあとに、これではなく「no alcohole」と書くように、郵便局の方に指示されました
もしかしたら、これからは、「no alcohole」のものだけを送った方が安全なのかもしれません
あと、人形やぬいぐるみを送るときも、「no battery」を追記してます
これは郵便局から指示されて追記しているのですが、
国際郵便でリチウム電池が入ってる時の制限がいろいろあって、完全に入ってないものだと証明するためにあらかじめ書いた方がいい、という考えなのでしょうか
発送情報を入れる
発送予定日は、1週間以内のどれかを選択して、つぎにオプションの「保険付」にするかどうかなんですが、
さきほども書いたとおり、国際小包は基本補償がついてますので、それ以上の補償をのぞむときだけ設定します
あとオプションの「受取通知」ははここで設定しなくても、次に出てくる「配送ステータスメール通知設定」をしておくと、
追跡用のURLやメールで確認できるので、特に必要ないかな、と思います
税関告知書・インボイス関連情報(贈物ならCN23またはCN22だけ)
私的目的の贈物の郵送なら、さきほどの内容入力が税関告知書(CN23)に反映されていて、
インボイスは必要ないのですが、
もし商業目的(商品を送る)ということになれば、別途インボイスが2枚必要です
今回もちろん個人の贈り物としての郵送だったんですが、こちらの「インボイス印刷指定」では、「印刷しない」とか「○枚印刷する」とかを選ばずに、一番上の 「規定枚数印刷する」にチェックをいれたままで問題なかったです
(国際eパケットを送るときは、「印刷しない」と「○枚印刷する」の2択になりますので、贈物なら「印刷しない」を選択します)
有償か無償かを選ぶときも、対価を得る商業目的ではないので、もちろん「無償」にチェックします
配達できなかったときの指示、放棄するか、転送してもらうか
インボイスとは、物品を送るときに税関への申告、検査などで必要となる書類
相手国での輸入通関をする際に必要となります 国によって必要となる書類の種類や数が異なります
税関告知書とは、税関に対して郵便物の内容品等を申告するための用紙で、CN22とCN23の2種類です これはどちらかがいつも必要です
万一、配達できなかった場合の指示ですが、
「すみやかに返送」を選んでしまうと、不在で誰も荷物を受け取らなかった時、
当初に選んだ方法(最初に送った方法:航空便なら航空便)で日本に返送されてしまい、つまり少なくとも往復の郵送料金がかかったのに、戻ってきてしまうという事態になります
ここでは2択しかないので、「放棄」にチェックしました
私はドイツに送るとき、常に「放棄」を選んできましたが、今のところ、すべて先方に到着していますので大丈夫かなと
ところがですね
実際に郵便局の窓口で渡す印刷伝票をよくよく見てみると、上のように
お届け先に配達できなかった場合の取り扱いを一つ指定してください、の箇所に
③「転送」受取人の次の転送先に配達 という欄があるじゃないですか!
WEBのときには選択できなかったんですけどね
行方不明になった時のことを考えると、放棄ではなく、信頼できるお知り合いの住所などの転送先を入れた方が理想的だと思います 印刷した紙を窓口に持って行って、「転送」に修正したいんです!!とお願いしたら、修正できるのでは?次やってみようと思います
注意したいのが、転送料金がただとは限らず必要になることがあるようです このあたりもよく吟味なさってください
大事なものなら最初からEMSで送った方がよいです
さきほども書きましたが、EMSは料金が高い分、転送や返送になっても料金が加算されません 安心料ともいえますね
配送ステータスメール通知設定をする
これは、しておいて損はないです
ちゃんとメール設定をしてくれてなくて、通知メールが全く来ないことがありましたが、
依頼主の通知メールアドレスは一応設定しておいてください
(依頼主とお客様情報とは違うので、依頼主の方で、メールを設定してくださいね)
設定しておいて、郵便局でもちゃんとメールを入力してくれると、
引受、日本交換局発送、海外交換局到着、など、チェックした項目の段階にきたら、通知メールが自動的に来て、安心です
まあ、これを忘れても、後から、追跡番号で個別番号の検索で追跡はできますが
印刷、サイン、郵便局に持っていく
あとは、送付状、税関告知書(CN23)、依頼主控えの計3枚を印刷して、3カ所サインして、取り寄せたパウチに入れ(封はしないで)郵便局に持っていきます
国際小包、EMSなら無料で集荷に来てくれますから、荷物が大きいときは大助かりですよね
郵便局の窓口では「これ大丈夫かな」と思われる品物があったら確認してくれて、訂正のアドバイスをくれますよ
荷造りや送付先、送付時期のポイント
最後になりましたが、一番大事な荷造りや送り先、送付時期のポイントをチェックしておきますね
- 航空便だと、500gごとに料金が変わるので、それを目安に荷物をいれる(細かい話ですが)
- 物は箱やパッケージから出すこと もし税関で開封されても私物とみなしてもらえるように!
- ドイツでは、確実に人がいる場所に送ることが重要です
ドイツでは配達員さんの個人判断で、お隣に預けたり(割と当たり前だそうですよ)、そのまま玄関先に置配したりということがあるようです
それを考えるとアパートよりも一軒家へ送る方が、確実に届けられるようです
学生寮だと、外の廊下の端っこに置かれて気づかず、探し回るってこともあるみたいです - 送る時期は下記の時期は避けた方がよいです
イースターの3月後半~4月前半
夏休みの6月末〜8月
クリスマス休暇になる11月末〜1月前半
去年クリスマス期の11月末に送った物は、到着まで4週間かかったので、クリスマスに間に合わないかも、とひやひやしました
ドイツでは、「Packstasion」という荷物を受領差し出しできる無人の設備があって
2kgまでの小形包装物なら、こちらあてに送ることもできます
この場合、受取人の氏名、登録番号、Packstation の文字、Packstation の識別番号、郵便番号、都市名を記載しないといけません
それから、事前に、ドイツにいて受け取る相手先がDHLに登録手続きをして、登録番号などをもらう必要があるようです
相手先が登録していないのに「Packstasion 」 に送ったら、宛先不明で差し戻しになっちゃうかもしれません
近くに「Packstasion」があれば、一人暮らしの方ならかなり便利ですよね
郵送結果は
今回の国際小包は、11月8日に送って17日に無事到着しました 9日かかってます
中6日という歌い文句のほぼそのまま順調に届いたのでは、と思います
気になる点は、日本の空港を出てからフランクフルト空港に着くまで1週間かかってるのが不思議というのと、「税関検査のため税関へ提示」というのがなにを指してるのか?
ということです
今までは、「税関中」とだけあったような気がするのですが、規制が厳しくなって、すべての荷物を開封するようになったのかな、という疑問が湧いてきます
受け取り主は、開封されてなかったよ、と言ってますが、真偽はわかりません
ドイツではルールが変更になって、
ごく最近、荷物を受け取った人は、まずは、税関に荷物を受け取ったことを申告して、
(メールを登録すると言ってたと思います)
しばらくすると税関から、今回の荷物にかかった関税が計算されて、連絡が来るらしいです
関税がかかったかどうかは、1ヶ月先ぐらいにならないと、わからないそうです
商業目的の郵送が増えていてその対策だろうと聞いてます
この内容も、ドイツにいる娘に聴きながら書いてますので、間違いがあったときは、訂正させていただきますね
また詳しいことがわかったら、お知らせしますね
皆様のドイツへの郵送がうまくいきますように?
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